スクーリングなしの通信制高校は!卒業までの登校回数を教えて! 更新時間 2024.10.03
毎日登校しなくても卒業できるのが、通信制高校の魅力の1つです。
「できれば人に会いたくない」「自分のペースで勉強したい」 と考えている人にとっては、最高の学び場といえるでしょう。
また不登校や病気で学校に通えない人、スポーツや芸能活動に力を入れいている人も積極的に受け入れているので、最低限の登校で卒業できる仕組みが整っています。
「できるだけ登校を控えたい」という方に向けて、今回は少ないスクーリングで卒業できる通信制高校をまとめました。
卒業までの登校回数や学校の特徴などを比較して、行きたい学校を絞り込みましょう。
通信制について詳しく知りたい方は 「通信制高校とは?わかりやすく徹底解説!」も必見です!
通信制高校でスクーリングは卒業のために必要?

スクーリングは通信制高校で使用される言葉で、学校に登校することをいいます。
登校したら先生からレポートの添削指導を受けたり、自宅学習でわからなかったことを質問できたりします。
スクーリングがない通信制高校は存在しない
残念ながら、スクーリングがない通信制高校はありません。
通信制高校は単位を取得するために、スクーリング日に登校する必要があります。
スクーリングの頻度は学校やコースによって異なりますが、単位を取得するための必須条件です。
自宅学習だとモチベーションが保てない方は、スクーリング回数が多い学校を選ぶと卒業しやすいでしょう
スクーリングに行かないと卒業できない
通信制高校のスクーリングに行かないと卒業に必要な単位が取得できません。
基本的にすべての通信制高校にスクーリングがあるため、行かないと必要な単位が取得できず、卒業できません。
とはいえ、通信制高校によっては、スクーリングが少ない学校もあります。
スクーリングに行きたくないという方は、登校日数が少ない学校を探すようにしましょう。
通信制高校のスクーリングの仕組みを徹底解説

スクーリングと聞いても、ピンとこない人もいると思います。
通信制高校を検討している方は、スクーリングの仕組みを理解しておきましょう。
そもそもスクーリングって何?
通信制高校は自宅で学習を進めて卒業する高校ですが、スクーリングと呼ばれる 面接指導を受けるため登校する日が決められています。
何だか難しく聞こえますが、簡単にいうと教師から直接指導を受ける、いわば 「対面授業」 のようなものです。
スクーリングは単位に入っているため、サボってしまうと卒業できません。
しかし登校を避けるために、極力スクーリングが少ない学校を選ぶことはできます。
学校によってスクーリング日数は違う
スクーリングの日数や時期は、学校によって違います。
年数回だけで卒業できる学校もあれば、毎週通う全日制のような学校もあります。
しかし多くの通信制高校が、スクーリングの頻度を選択できるコースが用意されており、 自分の体調や学び方によって自由に選択可能です。
スクーリングを抑えたい方は、パソコンやスマホで学習を進める通信コースやネットコースを選ぶのが一般的でしょう。
スクーリングできないときはどうする?
体調が悪かったり病院に入院していたりして、どうしてもスクーリングに参加できないときがあります。
万が一、通学できない場合は、何らかの対応策を取ってもらえるケースが高いです。
たとえばDVD教材や動画授業を視聴し、レポートを提出することで、出席日数と認めてもらえることもあります。
学校もできるだけ単位を取らせようとするので、スクーリングに自信がない方は、入学前に相談してみるといいでしょう。
スクーリングが少ないおすすめの通信制高校7選!
ここからは、スクーリングが少ないおすすめの通信高校を解説します。
紹介するのは、いずれもスクーリング日数が10日以下の学校ばかりです。
進学先選びの参考にしてみてください。
N高等学校・S高等学校
2016年に開校したN高等学校と、2021年に開校したS高等学校を解説します。
沖縄県うるま市に本校を構えるのが「N高等学校」、茨城県つくば市にあるのが「S高等学校」です。
インターネットやICTツールを積極的に活用していて、スマホやタブレットで視聴できる映像学習や、独自のアプリを使って学習を進めます。
気になるスクーリングですが、1年、3年次は全国にあるスクーリング会場で行われ、日数は 年7〜8日 ほどです。
2年次は宿泊型の本校スクーリングが 4〜5日程度と、全国拠点のスクーリングが4〜5日程度 あります。
知名度が高く、入学者も両校合わせて2.4万人以上のマンモス校です。(2023年時点)
日本はもちろん、世界中どこにいても入学できるネットコースが設置されています。
N高等学校について詳しく知りたい方は 「N高等学校・S高等学校の魅力を紹介!コース・口コミ・偏差値」も必見です!
一ツ葉高等学校
卒業率99%を誇る一ツ橋高等学校は、進学校としても知られている単位制の高校です。
通学がむずかしい生徒のために「通学ゼロコース」が新しく設置され、注目を集めています。
通学ゼロコースはさらに4つに分類され、目的に応じて選択可能です。
卒業が目的なら「ゼロ-ライトコース」、全日制レベルの学習ボリュームを備えた「ゼロ-スタディコース」、在宅学習だけで大学受験を目指す「ゼロ-トッパコース」などがあります。
中でも「ゼロ-ライトコース」なら、試験とスクーリング日数が年間たった4日のみで卒業資格が得られます。
「外出が怖い」「病気で全日制に行けない」という人はもちろん、「趣味や夢を全力で追いかけたい」という人にも最適です。
第一学院高等学校
第一学院高等学校の「モバイルハイスクール」は、ネット学習を中心に進めるオンラインキャンパスです。
在宅学習ながら毎朝のオンラインホームルームがあったり、リアルタイムのライブ授業を視聴したりと、通学しているような雰囲気を味わえます。
生徒同時が交流できるオンラインランチ会も毎週開催されていて、仲間の輪を広げられるのも嬉しいですね。
第一学院高等学校のスクーリングは年1回のみで、茨城県高萩市にある「高萩本校」、もしくは兵庫県養父市にある「養父本校」で実施されます。
さまざまな体験学習を通して、地域の人たちとの交流も楽しめるでしょう。
鹿島学園高等学校
鹿島学園高等学校の「WEBキャンパス」は、登校を最小限に抑えた ネット指導制 です。
スクーリングは2パターンで、年間5日ほど登校する「日帰り通学型」と、年間3泊の「宿泊型」から選択できます。
ネットを通して、学習の進み具合やレポートの進捗を個別に管理する、きめ細かいサポート体制が整えられていて安心です。
「対面で授業を受けたいけど学校には行けない」という方には、講師が自宅に来て指導する「家庭教師制」のクラスも用意されています。
勇志国際高等学校
勇志国際高等学校の「ネット生コース」は、録画授業とライブ配信授業で卒業を目指します。
学習に必要なiPadを無料で貸し出しており、ネット環境さえあればどこでも学習できるのが魅力です。
海外在住の方も在籍しており、海外にいながら日本の高校卒業の資格が取得できます。
勇志国際高等学校のスクーリングは年に1回のみです。
熊本県天草市にある本校にて、4泊5日で行われます。
ネット部活があったり、音楽のミキシングや編集、デザインやアニメーション作成ができるツールも無料で利用できたりと、通学しなくても楽しめる学校です。
ID学園高等学校
ID学園高等学校のスクーリングは、長野本校で行われる5〜6日間の「宿泊型スクーリング」です。
大自然を満喫できるプログラムが組まれており、毎年7〜8月ごろに開催されます。
宿泊型スクーリングに参加できない生徒は、決められて会場で行われる通学型スクーリングに参加します。
8月と12月の2回に分けて、数日間で集中して取り組むカリキュラムです。
学思館高等学院
福岡県にある学思館高等学院では、通学を最小限に抑えた「通学ゼロコース」が用意されています。
在宅学習ながら、 大学受験対策までしっかりサポートしてくれる体制 が、生徒たちからも人気です。
スクーリングは年間5〜7日ほどで、南阿蘇にある「くまもと清陵高校」で集中して学びます。
インターンシップ制度などの体験学習を数多くとりいれており、進学塾「学思館」の指導力で難関大学を目指すことも可能です。
他にはどんな通信制高校があるのか気になる方は必見! 「偏差値60以上の難関大学を目指せる通信制高校一覧!通信制高校の大学進学は不利?有利?」を参考にしてみてください!
通信制高校でスクーリングするメリット

スクーリングを避けたい人には、さまざまな事情があると思います。
不登校や病気などで登校できないケースは別として、ただ面倒で登校したくない人もいるでしょう。
スクーリングにはメリットもあり、最初から「スクーリングはしたくない!」と決めつけるのは時期尚早かもしれません。
スクーリングのメリットを理解して、自分に合った通信制高校を見つけてみましょう。
自学でわからないことを質問できる
高校の勉強ともなると、自宅での学習だけでは不安な方も多いでしょう。
メールや電話で質問できる学校もありますが、やはり直接教えてもらった方が理解しやすいこともあります。
スクーリングは、先生から直接指導してもらえる絶好の機会です。
テスト問題のポイントを教えてもらえる
通信制高校には単位認定試験があり、合格しないと単位がもらえません。
実施頻度は年に1〜2回のため、全日制高校に比べて出題範囲が広くなってしまいます。
スクーリングでは、試験が近いと テストに出るポイント なども教えてもらえるので、試験に合格しやすくなるのがメリットです。
通信制高校のテストは難しくないと言われていますが、赤点を取らないためにも出来るだけ参加しましょう。
コミュニケーション能力が育つ
先生やほかの生徒と交流することで、さまざまな人の考えに触れることができます。
また勉強の仕方を教えてもらったり、共有したりすることで、勉強のモチベーションを高められるでしょう。
自宅にこもっていると、会話できるのが家族だけに限られてしまうのは少し問題です。
協調性やコミュニケーション力を養うためにも、出来るだけスクーリングに参加することをおすすめします。
通信制高校でスクーリングするデメリット

メリットが多いスクーリングですが、人によってはデメリットに感じてしまうことも。
デメリットとして考えられることを紹介します。
通学や交通費が負担になる
キャンパスが自宅から近いといいですが、遠方の場合は通学に負担がかかります。
とくに県外から通うとなると、交通費も決して安くはないでしょう。
通信制高校は全国から募集している学校も多いですが、スクーリングすることを考えて選ばなくてはなりません。
人と関わることが負担になる
通信制高校には不登校や発達障がいなどで、人との交流が苦手な生徒も一定数います。
スクーリングが年に数回の場合、初対面に近い状態で交流しなくてはならず、毎回ストレスに感じる人もいるかもしれません。
先生もしっかりと配慮してくれますが、どうしても集団に馴染めない人はスクーリングが負担になるでしょう。
もしお子さんが引きこもってしまい心配な方は 「不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つ」を参考にしてみてくださいねを
日程が調整しづらい
スクーリングの日程は決まっていて、生徒の都合には合わせてもらえません。
通信制高校には働きながら通ったり、育児をしながら学んだりしている生徒も多く、日程調整がむずかしい人もいます。
どうしてもスケジュールが合わない場合は対処してもらえますが、基本的には学校の予定に合わせて行動する必要があります。
高校の学費に困っている方は必見! 「高校の学費が払えない時の対処法!学費を安く高校を卒業するには?」を参考にしてみてください!
通信制高校のスクーリングの選び方

通信制高校では、自宅での学習を行いながら、定期的に通学するスクーリングが必要です。
スクーリングにはさまざまな種類があるため、それぞれの特徴を理解し選ぶことを推奨します。
- スクーリングの種類を確認して選ぶ
- スクーリング会場を確認する
- スクーリングの実施日を確認する
スクーリングの種類を確認して選ぶ
通信制高校のスクーリングの種類には、学校に通って授業を受けるスタイルや、1〜2週間の期間に集中するスタイル、どこかに宿泊して行われるスタイルもあります。
登校型のスクーリングでは、一般的な学校生活を送りたい人におすすめです。
また、集中してスクーリングが行われるスタイルでは、短期間に詰め込まれているため時間の効率を重視する生徒におすすめします。
宿泊するスタイルのスクーリングでは、自然の中で実施されることが多いです。
自然体験もしたい生徒におすすめです。
スクーリング会場を確認する
スクーリング会場は、通信制高校の校舎や特定の会場が指定されている場合があります。
スクーリングで一定日数通学する必要があるため、事前に会場の場所を確認することを推奨いたします。
通学時間や交通費、自宅からの行きやすさを考慮して選ぶことが重要です。
スクーリングの実施日を確認する
スクーリングは、特定の日に設定されることが多いです。
登校型では週に数回、集中型や合宿型では年に数回実施されます。
スクーリングは学校の指定する日に参加する必要があります。
事前にスクーリング日を把握して、準備することが大切です。
スクーリング回数を減らしたいときの対応策

通学を極限まで減らしたいときは、スクーリング回数が少ない学校を選びましょう。
スクーリング回数を減らすときのポイントについて、詳しく解説していきます。
ICT活用に積極的な高校を選ぶ
スクーリングが苦痛に感じる方は、「Zoom」や「Slack」といったICTツールを積極的に取り入れている通信制高校を選びましょう。
近年はコロナの影響もあり、ICT活用に力を入れている学校が増えています。
日頃の学習がオンラインでできれば、スクーリングを減らすことが可能です。
動画コンテンツやアニメーションなどを活用している学校もあって、自宅学習が楽しくなるでしょう。
在宅コース・オンラインコースが充実した高校を選ぶ
登校が難しい人のために、通信制高校では 在宅コースやオンラインコース が設けられています。
出来るだけ自宅学習で卒業したい人は、在宅コースの内容が充実した学校を選択するといいでしょう。
自宅学習だけで大学受験にチャレンジできるコースや、オンラインで英会話を学べる学校もおすすめです。
また社会に出るための訓練として、1年次は年に数回、2年次から徐々にスクーリング回数を増やしていく学校もあります。
「不登校を解消したい」「人と関わるのは苦手だけど克服したい」という人にとっては、スクーリングが成長の場にもなるでしょう。
スクーリング回数が少ない高校を選ぶ
スクーリングがない高校はありませんが、年に1回だけの学校もあります。
今回紹介した学校はいずれもスクーリングが少ないので、ぜひ参考にしてください。
学校によって取り組みやサポートはさまざまですので、資料を取り寄せて比較してみることをおすすめします。
スクーリングは必須だが極限まで減らすことはできる!
通信制高校のスクーリングについて、徹底解説しました。
卒業するためにスクーリングは必要不可欠ですが、極限まで減らすことは十分可能です。
自分の体調や事情に考慮し、卒業しやすい通信制高校を選んでください。
入学を検討しているなら、インターネットで調べるだけでは不十分です。
この機会に資料請求して、体験入学や学校説明会に参加してみるといいでしょう。