通信制高校生の1日密着!リアル生活を紹介 更新時間 2023.08.13
通信制高校生って、毎日どんな生活を送っているのか気になりますよね?
「学校に行かない日ってどんな風に過ごしているの?」
「スクーリング日はどんな時間割なの?」
などなど、イメージが湧きづらい人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、通信制高校に通う高校生の1日に密着し、どんな生活を送っているのかをご紹介したいと思います。
また、通信制高校の全体像について、「」でまとめているので、気になる方は是非こちらもご覧ください!
通信制高校生ってどんな生活を送ってる?
通信制高校は通信による教育を受ける場所なので、全日制高校のように毎日登校することはありません。
全日制高校に通っている人や中学生にとっては、「学校に通わずどうやって勉強するの?」といった感じでしょう。
まずは通信制高校の仕組みや学習内容について、詳しく解説していきます。
オンライン授業やレポート提出が日課
通信制高校は自宅学習が基本で、レポート提出をメインに進めていく仕組みです。
レポートは論文のような形式ではなく、問題集のような内容になっており、教科書などを参考にしながら自分で学習していきます。
学校ごとにレポート提出の期限や頻度が決まっており、担任の教師がレポートをチェックしながら学習内容の理解度を判断する流れです。
日々のレポートとスクーリング(面接指導)をこなし、教科ごとに実施される単位認定試験をクリアすることで、高卒の資格が得られるようになっています。
そのため1日のスケジュールはレポートを中心に進めていくのが、通信制高校生の日課といえるでしょう。
登校回数は学校や専攻コースによって大きく違う
通信制高校では登校することを「スクーリング」と呼びます。
スクーリングの頻度は学校や専攻するコースによって変わりますが、今はさまざまなスクーリング制度を構える学校が増えています。
例えば、年に3〜5日のみスクーリングする人もいれば、週1日や5日通う人もいる、といった感じです。
通信制高校には美容師や調理師、看護師、プログラミング、スポーツトレーナーなどの資格が取得できるコースが設けられており、午前中は通常の授業を行い、午後は専門コースでそれぞれの授業を学習することもあります。
また大学受験コースの学習は難易度が高いため、通信やオンライン授業だけでは十分じゃないことも多く、教師から直接指導を受けられるスケジュールが組まれていることも多いです。
年に数回や月に数回など、自由な登校スタイルが実現できるのも、通信制高校の強みといえるでしょう。
【パターン別】通信制高校生のリアル生活に密着
自分で自由に学習スケジュールを組めるのが、通信制高校生になるメリットの1つです。
しかし、今まで学校に決められた時間割通りに学習をしてきた人にとって、自主学習に対する不安も大きいでしょう。
ここでは、通信制高校に通う生徒たちのスケジュールを、以下の5パターンに分けてご紹介します。
- 自宅学習の日のスケジュール
- スクーリング日のスケジュール
- プロスポーツ選手を目指す通信制高校生のスケジュール
- アルバイトと両立する通信制高校生のスケジュール
- 大学受験を目指す通信制高校生のスケジュール
以上を参考に、通信制高校生になった自分をイメージしてみましょう。
通信制高校の自宅学習の日のスケジュール
- 8:00 起床
- 9:00 オンラインホームルームに参加
- 10:00 朝の勉強
- 12:00 昼食 休憩
- 14:00 レポート学習
- 17:00 散歩
- 19:00 夕食
- 20:00 趣味の時間
- 24:00 就寝
朝イチのホームルームに参加することで、規則正しい生活をキープしている生徒の1例です。
リフレッシュしながら学習を続けているので、ストレスが溜まりにくい日常を実現できています。
通信制高校生のスクーリング日のスケジュール
- 7:00 起床
- 9:00 登校 ホームルーム参加
- 9:30 1限の数学スタート
- 13:00 1日の授業が終了
- 13:30 学校の友人とランチ
- 15:00 帰宅
- 19:00 夕食
- 20:00 リラックスタイム
- 23:00 就寝
通信制高校は午前中のみや午後のみの授業が多く、1限40〜45分で4時限目まで授業が行われます。
スクーリングに参加することで友だちもでき、プライベートでも楽しい時間を過ごしている生徒が多いです。
万が一スクーリングを欠席した場合は、スクーリングを別の日程に変更するか、自宅でのオンライン講座を視聴することで出席したとみなされるケースも。
「出来るだけスクーリングしたくない」という方は、年に1度だけ実施される合宿タイプの集中スクーリングがある学校を選びましょう。
プロスポーツ選手を目指す通信制高校生の1日のスケジュール
- 7:00 起床
- 9:00 トレーニング開始
- 12:00 昼食 休憩
- 14:00 トレーニング
- 18:00 帰宅
- 19:00 夕食
- 20:00 オンライン授業を視聴しながらレポート作成
- 24:00 就寝
通信制高校には、プロスポーツ選手を目指す生徒も少なくありません。
日中はトレーニングの時間に費やし、帰宅してからオンライン授業を見ながらレポート作成をこなします。
このように、現在スポーツ界で活躍する選手の中には、通信制高校に通いながらスポーツと学業を両立して卒業したケースも多いです。
アルバイトと両立する通信制高校生の1日のスケジュール
- 8:00 起床
- 9:00 午前学習
- 11:00 昼食
- 12:00 アルバイト
- 18:00 帰宅
- 19:00 夕食
- 20:00 勉強
- 22:00 自由時間
- 24:00 就寝
通信制高校には、アルバイトと掛け持ちしている生徒や、育児や介護をしながら学んでいる生徒もいます。
午後だけのアルバイトでも、1ヶ月で6〜7万円くらいは稼ぐことができるでしょう。
実際、アルバイトで貯めたお金を大学進学の学費として当てるケースもあり、将来に向けて勉強と貯金を両立することも可能です。
大学受験に向けた通信制高校生の1日のスケジュール
- 7:00 起床
- 9:00 登校
- 9:35 授業開始
- 13:00 昼食 休憩
- 14:30 先生との個別授業
- 16:00 先生との進路相談
- 17:00 帰宅
- 18:00 夕食 休憩
- 20:00 勉強
- 24:00 就寝
通信制高校の進学コースは、受験に強い先生や予備校の講師から直接指導が受けられる学校も多いです。
また学習内容が高度になるため、自主学習だけでは不安という生徒には「個別授業」や「少人数制授業」などで目標にあった学習ができます。
学年や状況によってスクーリング回数を増やしたり減らしたりすることが可能なので、状況に応じて自主学習とスクーリング日を調整しながら受験に臨むことも可能です。
予備校などと提携している場合は、授業が無料で受講できるケースもあり、効率的に学ぶことができます。
また、通信制高校の後悔しない選び方について、「通信制高校の後悔しない探し方は?選ぶときのポイントを徹底解説」にてまとめているので、是非御一読ください!
通信制高校生の生活は自由だからこそ自己管理が大切
通信制高校に通う生徒のスケジュールをみて、「自由で楽しそう!」「好きなことに時間が使えていいな」と思った方も多いと思います。
実際に通信制高校では、自分の目的に合わせたスケジュールが組めて、効率的で有意義な毎日を過ごすことが可能です。
しかし自己管理ができていないと、卒業に必要な単位が取得できず、卒業までに何年もかかってしまうかもしれません。
「スクーリング日を守る」「レポート提出期限を守る」「自主学習に取り組む」などを怠らない努力が、通信制高校生には必要になってきます。
学習意欲をキープしないと卒業できない可能性も
全日制高校であれば毎日登校するのが当たり前なので、自己管理が苦手な人でも卒業すること自体はむずかしくないでしょう。
また学校では常に先生の目があり、授業を受けたりテストを受けたりと、卒業に必要な条件をクリアすることが可能です。
しかし通信制高校生の場合、自宅での勉強が基本のため、ついつい他のことに気を取られがちです。
ちょっと携帯を見るつもりがゲームを始めたり、ネットで調べものをするつもりがネットサーフィンになったりと、いろんな誘惑があります。
自分の行動をしっかりと管理できなければ、通信制高校に通っても卒業できない可能性があるので注意が必要です。
自己管理が不安な人はサポート校がおすすめ
通信制高校では3年間で74単位を習得し、特別活動に30時間以上出席することで卒業資格が得られます。
しかし「自主学習」という特質上、卒業するのに4年以上かかってしまうこともめずらしくありません。
「勉強のモチベーションを保てない」
「分からないことが多すぎて学習計画が進まない」
ということが懸念される方は、「サポート校」と併用して卒業を目指すのが得策です。
サポート校とは、通信制高校に通う生徒に対し、単位取得や卒業のためのサポートを行う学校を指します。
不登校や学力不振などが原因で学習が進みづらい生徒、大学進学を目指し受験対策が必要な生徒に対し、勉強や精神的なフォローなどをしてくれる機関です。
しかしサポート校は「高等学校」とは違い、民間で独自に運営されているため、3年間通っても高卒の資格は得られません。
サポート校はいわば「予備校」や「塾」といったポジションで、生徒一人ひとりの学習や卒業をフォローします。
通信制高校生の生活は自由だけど自己管理に注意すべし
通信制高校生のリアルな1日の生活をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
通信制高校には授業やレポート提出以外にも、学園祭や体育祭、クリスマスパーティー、ボーリング大会などのイベントも盛んで、友だちを作る機会も豊富です。
また美容コースやファッションコース、ITコース、アニメ・漫画コースなど、生徒の「好き」を仕事につなげるような専門コースも用意されています。
きっとあなたが思っている以上に、通信制高校に入ると楽しい生活を送ることができるでしょう。
ただし自由であるが上に、自己管理や学習に対するモチベーションをキープすることが大切で、ここができないと卒業できない可能性も出てきます。
自己管理に自信がない方はサポート校と併用しながら、通信制高校生としての生活を楽しみましょう。
【おまけ】通信制高校には、私立と公立の二種類があり、それぞれの違いについて、「通信制高校の私立と公立は何が違うの?学費・授業など徹底比較」でまとめているので、気になる方は是非こちらもご覧ください!