通信制高校に進学してよかった!通信制高校の卒業者にリアルインタービュー 更新時間 2023.11.20
ある日、自分の子どもに「通信制高校に行きたい」と言われたらどうでしょう。
恐らく、ほとんどの親御さんが戸惑ってしまうのではないでしょうか?
通信制高校といえば「不登校」や「全日制高校の中退者」が行くようなイメージが根付いているので、驚いてしまうのも当然です。
しかし昨今は、プロスポーツ選手を目指したり、在学中に国家資格を目指したりする生徒がたくさんいて、通信制高校に通う目的も多様化してきています。
そこで当社では、通信制高校の卒業者に「通信制高校に進学して良かったかどうか」をインタビューしました。
実際に通ったOBの話を聞くことで、「我が子を通信制高校に通わせてもいいのか?」が判断できるようになるでしょう。
また、通信制高校の学費についての意見をまとめた記事もありますので、是非「通信制高校の学費は高い!みんなの意見をまとめてみました!」もご覧ください!
通信制高校の入学者数は年々増加している
少子化に伴い、全日制の生徒数と学校数が減少を続けるなか、通信制高校の生徒数だけが増えているのをご存知でしょうか?
昭和50年には12万人ほどだった通信制高校生は、2021年度で21万8,423人にもなりました。
また学校数も大幅に増えており、昭和50年に88校しかなかったのが、令和2年には257校にも増えています。
とくに私立の通信制高校数の成長は著しく、全日制高校には学び方や学校の在り方に注目が集まっているようです。
自由な登校スタイル、オンラインを中心とした学習方法、美容やファッション、ゲームやアニメといった興味のある分野を学びながら、高卒資格を取りたいと考える学生が増えていると考えられるでしょう。
また近年活躍しているプロスポーツ選手やアイドル、YouTuberなど、人気の職業についている著名人が通信制高校の卒業生であることも影響しているのかもしれません。
また、通信制高校の学生の一日に密着した内容もありますので、是非「通信制高校生の1日密着!リアル生活を紹介」もご覧ください!
卒業者にリアルインタビュー「通信制高校に進学して本当によかった?」
通信制高校の卒業者6名に、通信制高校に進学したことをどう思っているかインタビューしてみました。
皆さん、それぞれ事情を抱えて通信制高校を選択したようです。
では少し長くなりますが、6名の卒業者のリアルインタビューをご覧ください。
友人関係に悩んで学校に行けなくなった私が選んだ道
「私が通っていた全日制高校は、地元でもあまり評判の良くない学校でした。
入学してから唯一の親友だった子が不良グループに入って、学校ではいつも1人でいることが多かったです。
そのうち学校に行きたくなくなり、不登校になりました。
もう学校なんて2度と行きたくない!と思っていた私ですが、通信制高校に通うようになって毎日が楽しくなりました。
学校には髪を染めてたりする子もいますが、話してみるとみんな良い子です。
一緒に将来のことを話したり恋愛相談もしたりして、スクーリングのあとはカフェに行って何時間もおしゃべりしていました。
人間関係がダメになると学校は地獄ですが、通信制高校に通えたことで楽しい高校生活が送れたと感謝しています。」
起立性調節障害だった私が大学に進学できた
「12歳で起立性調節障害を発症し、中学時代は両親にたくさん苦労をかけました。
なので高校は通信制高校に進学すると、中学2年ごろから決めていて、自分に合う学校を一生懸命探しました。
私が通っていたのは、海外への短期留学ができたり職業体験ができたりする学校で、そのときの経験が大学進学のきっかけになったのは間違いありません。
いつか、私のような障害を抱えた人や家庭環境で学校に通えない子どもに対し、平等に教育機会を与えられるような会社を作りたいと思っています。
そのために、今は大学で経済学や政治学などを学んでいます。
通信制高校に通い人生の目標を見つけられたことに、両親もとても喜んでいます。」
通信制高校で苦手分野を集中的に学び卒業できた
「小学生の頃から勉強が苦手で、中学に入ると全然ついていけなくなりました。
先生にも『このままでは高校進学がむずかしい、もし入学できても卒業できない』と指摘され、進学したくないと思うようになりました。
しかし両親が高校だけは卒業してほしいと、通信制高校のパンフレットを持ってきて、一緒にオープンスクールに行ったのがきっかけです。
中学の勉強で理解できていない生徒でも、集中学習で挽回できると聞いて通信制高校を選びました。
授業の人数も限られていたし、学習自体もそれほどむずかしくなかったので、自分でも3年間で無事に高校を卒業することができたと思います。
たぶん全日制に行っていたら中退していたかも・・・。
勉強に関しては自信をなくしていましたが、今は専門学校に進学してプログラマーになるため勉強に励んでいます。」
働きながら高卒の資格が取れたのは通信制高校だから
「私はシングルマザーの母と妹の3人暮らしで、中学を卒業したら働いて家計を助けたいと思っていました。
でも母から『高校だけは卒業しておかないと就職できないよ』と言われていたので、学校の先生に相談して通信制高校を教えてもらいました。
通信制高校には社会人や主婦、同年代で起業している人もいて、色んな人と交流ができて楽しかったです。
先生も私の家庭の事情を理解してくれていて、いつも温かい言葉をかけてきてくださいました。
高校卒業と同時に正社員で就職できたのも、先生や学校のサポートのおかげだと感謝しています。」
通信制高校なら好きなことに集中できる!
「小学生のときからダンスが好きで、中学に入ってからもずっと続けていました。
でも部活や塾でダンスに使える時間が減っていき、次第に勉強も嫌になってきました。
そんなとき、憧れのダンサーの方が通信制高校に通いながらダンスを続けていることを知り、私も時間が自由に使える通信制高校に通いたいと思うようになりました。
最初、両親は反対していましたが、一緒に学校説明会に行って話を聞くと安心してくれたようです。
通信制高校は1人で勉強する時間が長いのですが、ダンスの時間を増やすために集中して学習していたことも、両親は嬉しかったと話してくれました。
今はダンスの専門学校に進学して、夢だったダンス漬けの日々です。」
イベントを通して親友と呼べる仲間ができた
「中学のときからプログラミングを始め、高校ではプログラミングコンテストに出場したりアプリ開発をしたりと多忙な毎日を送っていました。
でも体調を壊して入院し、もっと自由が時間が欲しいと考えるようになり、大会で出会った友人の紹介で通信制高校に転入しました。
学校ではゲーム開発やロボット製作などが学べ、本当に刺激的で楽しかったです。
通信制高校はなんでも好きなことはやってみようというスタンスで、以前の学校とはまるで違いました。
今は同じ通信制高校で出会った仲間と会社を立ち上げ、大学に通いながらアプリやサービスをリリースしています。」
通信制高校の卒業者の保護者にインタビュー
次に、子どもを通信制高校に進学させた保護者へのインタービューをご紹介したいと思います。
自己管理力がついたのは通信制高校に進学した賜物
「中学3年生の夏休み、突然息子が通 信制高校に行きたいと言ってきた
通信制高校に対して先入観があった私は、最初は反対していましたが、息子の意見を尊重し最後は同意しました。
もともと勉強もできる方ではなかったので、1人で学習できるの?と不安でしたが、きっちり3年で卒業することができました。
それに、学校で働いている人や不登校だった人、病気と戦いながら通っている人との出会いが、息子を大きく成長させたような気がします。
そして通信制高校で培った自己管理力は、今年社会人になった息子の毎日に活かされていると確信しています。」
いじめで笑顔をなくした子どもが楽しく過ごせた学校
「中学時代にいじめにあい、学校に通えなくなりました。
ずっと自分の部屋に引きこもって、ゲームやネットをして過ごしていたと思います。
通信制高校は月に数回の登校でよかったので、私に時間があるときは一緒に学校の前まで通っていました。
でも学校のイベントなどで友だちができたようで、笑顔が増え楽しそうに通う姿に安心することができました。
今は大学進学を目指し、毎日勉強に励んでいます。通信制高校には同じような境遇の子もいて、娘にとって安心できる場所になったようで、進学させて良かったと思っています。」
選択肢が少ない環境でもネット高校なら行きたい学校が選べる
「私たち家族が住んでいるのは、長崎の五島です。
島の中にもいい高校はありますが、本土に比べると選択肢は限られてしまいます。
そこで通学が不要な通信制高校はどうかと子どもと話し合い、オンライン遠足や部活ができる学校を選択しました。
自由な時間が増えるので、ときどき友人と夜遊びをしていたこともありましたが、何のために今の学校を選んだのか話し合ってからはきちんと学習に取り組む姿をみせるようになりました。
息子は投資部に入部して、投資や起業について学び、いつかは自分も会社を立ち上げたいと話しています。
社会や経済などを広い視野で見られるようになったのは、通信制高校で幅広い分野の学びができたからだと感謝しています。」
卒業者が通信制高校を選んだリアルな理由
通信制高校に通う生徒には色んなタイプの人がいて、また進学する理由も人それぞれです。
当社が行ったアンケートによると、以下のような回答がありました。
- 全日制高校が合わない
- 自分のペースで学習を進めたい
- 学校生活以外にやりたいことがある
- 不登校だったから
- 新しい人間関係を築きたい
- 病気やケガが原因で全日制高校に通えない
- アイドル活動に力を入れたい
通信制高校の魅力は、やはり自分のペースで学校に通えること。
不登校であっても、やりたいことがあっても、自分の望む登校スタイルが実現できることではないでしょうか。
私立の通信制高校では、登校が少ない「通信コース」や「ネットコース」に加え、「週1コース」や「週5コース」など、学校独自の登校スタイルを設けています。
また全日制高校ではむずかしい、「好きなことに時間を使える」「在学中に国家資格が取れる」「芸能活動と並行できる」といったメリットも豊富です。
卒業者の約80%が通信制高校進学に満足!
今回の調査で、卒業者のおよそ80%が「通信制高校に進学してよかった!」と思っていることが分かりました。
「通信制高校に進学するべきか」「自分の子どもを通信制高校に転入させて大丈夫?」と不安になっている方や保護者の方も参考になったと思います。
近年は世の中の動きが激しく、10年後がどんな状況になっているのか、予測がむずかしい時代です。
だからこそ、多様な生き方、学び方、働き方などが重要になってきます。
生徒の個性や意欲に応じ、必要な学習が提供できる通信制高校のニーズは、これからも高まっていくことが予測できるでしょう。
また、学費が安い通信制高校についても、「【おすすめ】学費が安い通信制高校をご紹介!」にまとめているので、是非ご覧ください!