通信制高校はやめとけって本当?通信制高校をやめた方がいい人の特徴 更新時間 2024.12.20
通信制高校について調べていると、「通信制高校はやめとけ」「通信制高校 人生終わり」などネガティブなキーワードが表示されますよね。
通信制高校は自分のペースで学習が進められたり、自由な時間が確保できたりと、全日制高校にはない魅力がたくさんあります。
近年では通信制高校の教育システムが注目され、メディアなどでも取り上げられ話題になっています。
本記事では、「通信制高校はやめとけ」と言われてしまう理由について調査しました。
また通信制高校にシステムに向いておらず、やめた方がいい人の特徴もまとめています。
通信制高校へ進学すべきか悩んでいる方、転入・編入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、通信制高校とはどんな学校なのかについて知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校はやめとけと言われる理由

ではさっそく、「通信制高校はやめとけ」「通信制高校はやめた方がいい」と言われてしまう理由について紹介していきます。
当社が調査した結果、通信制高校についてネガティブなイメージを持たれる理由と対策は以下のとおりです。
懸念 | 対処法/ポイント |
---|---|
大学進学率が低い | 自分の目標(働きながら卒業、技能習得など)に合った進路を選ぶ。 |
就職での印象が不安 | 履歴書には学校名のみ記載で問題なし。卒業資格は全日制と同等。 |
学費が高い | 支援金制度や学費が安いコースを活用し、計画的に学習する。 |
偏見や先入観 | 偏見に惑わされず、自分の目的に合う選択を行う。 |
自己管理が必要 | 明確な目標と学習計画を立て、進捗を定期的に見直す。 |
友達が作りにくい | 部活動や学校行事に積極的に参加して、交流の機会を増やす。 |
では、それぞれの項目について詳しく解説していきます。
1.全日制高校と比べると大学進学率が低いから
文部科学省の調査によると、全日制・定時制高校の大学等進学率は54.7%であるのに対し、通信制高校の大学等進学率は18.5%でした。
この調査結果だけをみると、大学進学を考えている人が通信制高校をやめた方がいいという理由は理解できます。
しかし、通信制高校を選択する生徒が、全日制l高校の生徒とは違う生き方をしているところに注目してみてください。
通信制高校へ進学する生徒の中には、働きながら卒業を目指したり、就職に役立つ技能を身に付けるために通信制高校を選んでいたりする生徒がたくさんいます。
また芸能活動やスポーツなどに打ち込む生徒も多く、高校生のうちからタレントやプロスポーツ選手として活躍している生徒も少なくありません。
つまり通信制高校の生徒は、大学進学を目指して失敗している訳ではなく、進学以外の目標を掲げているケースが多いのです。
2.就職でマイナスの印象になると思われている
通信制高校を卒業したことが、就職に影響すると思っている人も多いようです。
しかし結論から言うと、通信制高校を卒業したことが就職に影響することはありません。
文部科学省のデータによると、全日制高校の就職率は16.4%なのに対し、通信制高校の就職率は19.6%と「3.2%も上回っている」ことがわかります。
また通信制高校への進学を悩む要因として、「履歴書に通信制高校出身と書きたくない」と考える人もいるようです。
しかし履歴書に「通信課程を卒業」と記入する必要はなく、卒業した高校名を記入するだけで問題ありません。
全日制、定時制、通信制、どれも国が認めた高等学校の教育課程なので、「高等学校」の卒業資格はどれも同じということを覚えておきましょう。
3.学費が高いと思われている
公立の通信制高校の学費は安く、年間3〜5万円ほどと通いやすい金額です。
一方で、教育サポートが充実している私立の通信制高校は、選択するコースや登校回数により学費が高額になってしまうことがあります。
しかし「ネットコース」や「通信コース」を選べば、私立の全日制高校よりも安く済むケースがほとんどです。
また令和2年4月から、私立の通信制高校でも「就学支援金制度」が利用できるようになりました。
この制度によって世帯年収が590万円未満であれば、授業料が実質無償になり、家計への負担を大きく減らせます。
しかし通信制高校は自主学習が基本になるため、自分で学習計画を立て実行する「管理能力」が必要です。
自由な時間を遊びやゲームにばかり使っていると、3年経っても卒業できず、結果として何年間も授業料を払い続けることになるので注意しましょう。
4.偏見や先入観で判断している
高校生全体の割合で考えると、全日制高校に進む生徒が大半です。
そのため、通信制高校へ進学することが「普通じゃない」と思われてしまうケースがあります。
とくに昔の通信制高校のイメージを持つ親御さんは、「不登校の生徒が通う学校」「全日制高校の中退者が行く学校」という偏見を持っている人も少なくないでしょう。
しかし少子化により全日制高校の数が減少する一方で、通信制高校の数が増えています。
つまり通信制高校を選ぶ生徒が増え、ニーズが高まっているということです。
日本の教育においては、「昔と変わらない教育制度」や「教育格差」などが大きな問題となっています。
そんな時代に生徒の多様化を重視した通信制高校の教育システムは、時代にマッチした高校教育のあり方といえるかもしれません。
5.自己管理ができないと卒業が難しい場合がある
通信制高校は学習の自由度が高いことが特徴の学校です。
一方で、自宅学習がメインとなるため、自らが計画を立てて学習に取り組む必要があります。
卒業要件は厳しくないものの、課題の提出や登校日の通学などで単位を取得する必要があります。
学習の進行管理が疎かになると卒業が難しくなる可能性があります。
特に、自主学習が苦手な人にとっては、大きな壁となり得ます。
卒業を目指すためには、明確な目標を設定し、実現するための計画を立てる努力が不可欠です。
6.登校が少ないため友達が作りにくい場合がある
通信制高校では、生徒はそれぞれのペースで自宅で個別にカリキュラムを進めます。
同じ学年の生徒と顔を合わせる機会が少ない傾向にあります。
大人数の友達を作ることは難しいかもしれません。
とはいえ、親しい友人を作ることは可能です。
通信制高校の中には、以下のような取り組みを積極的に取り入れている高校も増えています。
- 登校日数が多いコース
- 部活動
- 課外活動
- 学校行事
上記のような機会を活用することで、友達を作ることができます。
友達作りに不安を感じる人もいるかもしれませんが、自分から積極的にコミュニケーションを取ることで友達作りが可能です。
通信制高校の悪いところやデメリットは?

通信制高校は、柔軟な学習スタイルが魅力ですが、デメリットを感じることもあります。
また、全日制高校とは異なる特徴を持つため、メリットばかりでなく注意すべき点も多く存在します。
通信制高校の代表的なデメリットについて詳しく見ていきましょう。
自己管理が必要なため難易度を高く感じる場合がある 生活リズムが崩れやすい 学習習慣が身につきにくい自己管理が必要なため難易度を高く感じる場合がある
通信制高校では、自宅学習が基本となります。
自分で学習計画を立てて実行する力が必要です。
自由度が高い反面、自己管理が苦手な人にとっては負担となることがあります。
課題を守れない場合、単位取得が難しくなる場合があり、卒業まで時間がかかることがあります。
日々の生活に学習を組み込む習慣を身につけることが大切です。
生活リズムが崩れやすい
毎日登校する必要がない通信制高校では、生活リズムが不規則になる場合があります。
登校日が少ない分、自分で生活のペースを維持する必要があるからです。
自己管理が苦手な人は昼夜逆転や学習時間の管理の難しさを感じる場合があります。
自分自身でルールを設け、日々のリズムを整える努力が必要です。
学習習慣が身につきにくい
通信制高校の生徒は、自分で計画を立てて学習を進める必要があります。
全日制や定時制高校などとは違い、授業時間が固定されておりません。
自宅学習に慣れていない人にとっては、課題を後回しにしたり、学習計画どおりに進まなかったりするリスクがあります。
学習に対するモチベーションを失う原因にもなりかねません。
学習を習慣化するためには、小さな目標を設定し、達成感を得ながら進めていくことが効果的です。
通信制高校にはいくつかのデメリットがありますが、課題を事前に理解することで対策を建てられます。
自身の目的や特性に合わせて選択し、充実した高校生活を送る準備をしましょう。
こんな人は通信制高校をやめた方がいいかも?

通信制高校はやめとけと言われる理由について解説しましたが、実はタイプによって「本当にやめた方がいい人」がいるのも事実です。
特徴 | 理由 |
---|---|
自己管理ができない人 | 自宅学習が基本のため、学習計画を立てて進める意思が必要。自己管理ができないと単位取得や卒業が難しくなる。 |
ハイレベルな授業を求める人 | 通信制高校は偏差値の概念がなく、基本的なカリキュラムが中心。ハイレベルな授業を受けたい場合は進学コースやサポート校の併用が必要。 |
部活動を毎日やりたい人 | 部活動は活動頻度が低く(週1回や月数回が一般的)、毎日取り組みたい人には不向き。ただし、課外活動や学校行事は充実している学校も多い。 |
ここでは、通信制高校に向いていない人の特徴についてご紹介したいと思います。
自己管理ができない人
通信制高校では、基本的に自宅学習をこなして高校卒業を目指します。
全日制高校のように毎日登校する必要がないため、自分自身で学習計画を立てスケジュールを進めていく意思が必要です。
自己管理ができずに遊んでばかりいると、必要な単位を習得できずに卒業まで何年もかかってしまう可能性があるでしょう。
ハイレベルな授業を受けたい人
通信制高校でも「大学進学コース」を設けており、難関大学への進学実績を誇る学校もあります。
しかし通信制高校には偏差値という概念がないため、全日制高校のように「同じレベルの生徒が集まる」ことはありません。
さらに通信制高校では、中学時代に不登校だった生徒も多く在籍しているため、中学時代の学習を振り返りながら進めていくことも多くなります。
そのため進学クラスのようにハイレベルな授業を求めるのはむずかしく、基本的なカリキュラムで大学受験を目指すのは容易ではありません。
基本学習に加え、大学進学コースを選んだり、サポート校と併用したりして受験に挑むのが一般的です。
部活動を毎日やりたい人
通信制高校にも部活動やクラブ活動はありますが、全日制高校と比べると活動量は少ないでしょう。
通信制高校では毎日登校する生徒は限られており、さらに私立では全国に生徒がいることから、人数や時間の確保がむずかしいからです。
そのため部活に所属しても、活動は週1回や月に数回というケースがほとんどで、バリバリ頑張りたい人には向いていません。
とはいえ、通信制高校には通信制高校ならではのイベントや学校行事があります。
ハロウィンやクリスマスパーティー、ボーリング大会、ディズニーランド遠足などなど、高校生活を充実させる課外活動が盛んに行われている学校も多いですよ。
また、より通信制高校生活がイメージできるよう、通信制高校の一日に密着した内容も、「通信制高校生の1日密着!リアル生活を紹介」にてご紹介しているので、是非一度ご覧ください!
通信制高校の人気が高まっているワケとは?

「通信制高校はやめとけ」という声が聞こえる中、通信制高校を選ぶ生徒は年々増え続けているのが現状です。
令和3年度の学校基本調査では、通信制高校に通う生徒数は21万8,389人に達し、過去最高となりました。
ここでは、多くの生徒に「通信制高校が選ばれている理由」について、詳しく解説していきたいと思います。
メリット | 内容 |
---|---|
不登校への手厚いサポート |
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資格やスキルの習得が可能 |
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自由な時間の確保 |
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不登校に関するサポートが手厚い
通信制高校には、小・中学校で不登校を経験した生徒や、高校で学校に行かなくなった生徒が多く在籍しています。
その理由は、不登校に対するサポートが手厚く、社会福祉士や心理カウンセラーの資格を持った専門家が常駐しているからです。
担任や専門家の先生が、生徒同士のコミュニケーションを支援してくれたり、授業の遅れをカバーしてくれたりと、状況や症状に合わせた個別対応をおこなっています。
また通信制高校であれば通学の回数も少なく、自宅などのリラックスできる場所で学習ができるのもメリットの1つです。
さまざまな専門コースでスキルが身に付く
通信制高校では基本の学習カリキュラムに加えて、さまざまな資格や技能が身につく専門課程を用意している学校も多くあります。
美容師やネイリスト、調理師、スポーツトレーナー、介護士の資格が取得できたり、ビジネス系の資格やIT系の資格が取得できたりと、高校卒業後に役立つ資格が満載です。
また俳優や声優、モデル、芸能コースを経てプロデビューを支援する高校もあり、生徒に向けてたくさんの可能性を生み出しています。
自由な時間が確保できる
通信制高校を選ぶ1番のメリットは、自由な時間を確保できることではないでしょうか。
近年は10代で活躍する芸能人やプロスポーツ選手が、実は通信制高校の卒業生だったとメディアでも話題にあがっています。
アイドルやスポーツ選手は、高校を卒業してから本格的に打ち込むのでは遅いため、通信制高校に通いながら両立しているケースが多いです。
オンライン授業が加速しつつある現代で、スクーリングとネット学習を兼ね備えた通信制高校は、これからも多くの需要が期待できるでしょう。
また、コロナ禍を通して生徒が増加している通信制高校の背景についても、「コロナになって通信制高校の生徒が増えている?高校生活を紹介!」にて解説しているので、是非ご覧ください!
「通信制高校はやめとけ」はただの偏見だから無視しよう!

「通信制高校はやめとけ」というネット上の批判は、ただの偏見や先入観からきているもので、近年の通信制高校を知らない人がぼやいていると考えていいでしょう。
通信制高校は独自のカリキュラムをブラッシュアップさせ、全日制高校にはない新しい教育システムを作り出しています。
高校生のうちから学べる専門性の高い学習や、高校を卒業してすぐに活躍するための資格習得など、魅力的な学校や専門コースが満載です。
高校進学に関しては、「高校で何がしたいのか?」「どんな学校生活を送りたいのか?」を考え、自分の進路に適した学校を選びましょう。
周囲の意見に左右されることなく、自分の意志で選ぶことが何よりも大切です。
また、おすすめの通信制高校について、「通信制高校おすすめランキング!失敗しない通信制高校選び」にて紹介しているので、是非ご覧ください!