高校生のうつ病が流行ってる?高校中退しないための5つのポイント! 更新時間 2023.07.05
「うつ病で学校に行けない」
「うつ病になった子どもの今後が心配」
「このまま不登校が続いたら中退するしかないの?」
うつ病になると、本人も周囲の人もどうしていいのか不安になりますよね。
とくに高校生のような未成年の場合、進路への不安や学校を続けられるか悩む人も多いでしょう。
このような悩みや不安を抱えている方に、うつ病でも高校を卒業できる方法を紹介します。
また高校生がうつ病になってしまう理由や、うつ病を悪化させない方法を知りたい方も参考にしてください。
うつ病で高校卒業を目指すなら通信制高校がおすすめ!
うつ病になって、毎日学校に通うのがつらくなった人も多いでしょう。
長期的に休むと出席日数が足りず、留年の可能性が高くなってしまいます。
学校へ行けないと悩んでいるなら、通信制高校への転入を検討してみましょう。
おすすめする理由は次の3つです。
ひとつずつ説明していきます。
毎日登校しなくていい
通信制高校には、在宅コースやWEBコースがあります。
在宅コースは月に数回、WEBコースは年に数回の登校で高校を卒業できるのが特徴です。
毎日の通学が負担になっている方はストレスが減り、うつ病の悪化を防げます。
うつ病や不登校の専門家が在籍している
通信制高校は、うつ病や不登校の生徒を積極的に受け入れている学校が多いです。
学習サポートはもちろん、メンタル面もサポートしてくれるのが、全日制高校との違いといえるでしょう。
専門のカウンセラーが在籍している学校もあり、専門家のサポートを受けながら高校卒業を目指せます。
同じ悩みを抱える生徒が集まっている
通信制高校にはうつ病や起立性調節障がいの生徒も通っているため、お互いに病気のことを理解し合える環境です。
うつ病の方にとって、病気を理解してもらえないことは何よりもつらいでしょう。
全日制高校は毎日登校するのが当たり前なので「今日は調子が悪いから学校を休む」というと、サボりと思われることが少なくありません。
ストレスが少ない環境に身をおくことでプレッシャーからも解放され、学校生活における負担が軽くなります。
高校の学費に困っている方は必見! 「高校の学費が払えない時の対処法!学費を安く高校を卒業するには?」を参考にしてみてください!
高校生は注意!うつ病は大人だけの病気ではない
うつ病というと、大人がかかる病気と思っている人が多いでしょう。
しかし高校生のうつ病は確実に増えていて、高校生の3割が中等度以上のうつ症状という調査結果も出ています。
不登校児童の数は年々増えている
中高生が抱えるストレスは年々増加しており、不登校の生徒数も増加傾向にあります。
SNSの普及や新型コロナウイルスの影響も、不登校児童が増えた原因の1つです。
以下は、文部科学省がおこなった調査で報告された小中学生の不登校児童数です。
年度 | 不登校児童 |
---|---|
1991年 | 66,817人 |
2001年 | 138,722人 |
2011年 | 117,458人 |
2021年 | 244,940人 |
少子化で子どもの人数は減っているのにも関わらず、不登校の生徒数が30年で約4倍に増えていることがわかります。
この中には、うつ病で苦しんでいる生徒もたくさんいるでしょう。
うつ病は大人だけがなる病気ではありません。
心と身体が大きく変化する思春期を迎えた高校生は、必要以上に悩みや不安を抱え込んでしまう傾向があります。
ADHD(注意欠如・多動性障がい)や発達障がいの可能性も
不登校になる生徒のなかには、ADHDや発達障がいが原因のケースも考えられます。
授業中に動きたくてウズウズしたり、先生の話に集中できなかったりしている方は、ADHDの可能性を疑いましょう。
通信制高校には、発達障がいの生徒を受け入れてる学校もあります。
ADHDをきちんと理解している先生がサポートするので、学校生活での緊張やだるさが和らぐでしょう。
高校生にうつ病が増えている理由とは?
うつ病になった高校生は、どんな問題を抱えているのでしょうか?
うつ病になる理由を深掘りしてみましょう。
勉強についていけないストレス
勉強についていけない焦りが大きなストレスになって、うつ病を発症しているケースです。
授業の進むスピードが早い進学校の生徒や、真面目な生徒によくみられます。
テストの点が下がったり、優秀なクラスメイトと比べて落ち込んだりしていることがストレスの原因です。
真面目な人ほど「自分はダメだ...」「こんなんじゃ社会で生きていけない」と悲観的になり、自分自身を強く責めてしまいます。
自己肯定感の低さ
自己肯定感の低さが原因で、うつ病を発症するケースもあります。
「自分に自信がない」「周囲の目が気になって違う自分を演じてしまう」など、あらゆることをネガティブに考えてしまうのです。
小中学校は同じ地域の友だちが多く、周りとの違いをあまり感じなかったのではないでしょうか。
しかし高校生になると交友関係が一気に広がり、色んなタイプの人と付き合うので疲れが溜まってしまうようです。
「他人は他人、自分は自分」と割り切ることが一番ですが、比較してしまうことをやめられない若者が増えています。
友人とのトラブルや先生への不信感
不登校になってしまう原因の代表的なケースが、友人とのトラブルです。
SNS上でのいじめやトラブルは、先生や親が気づきにくく、ひとりで悩みを抱えてしまうパターンが多いようです。
また先生に嫌な言動をとられたことがきっかけで、うつ病を発症するケースもあります。
先生への不信感は、ほかの先生や親に相談しづらいため、学校が嫌になって不登校になる生徒も少なくないようです。
将来に対する不安
卒業後の進路や将来に対する不安が強くて、うつ病を発症するケースです。
受験を控えている高校3年生に多くみられます。
進路に悩みすぎて、「自分がどうしたいのかわからない」「将来が怖い」「もう何も考えたくない」とストレスを抱え込んでいる状況です。
高校生にとって卒業後の進路は、自分の人生を決める大きな選択といっても過言ではありません。
うつ病は真面目な人がなりやすいともいわれています。
自分が真面目なことを自覚している方は、少し楽観的な気持ちで将来のことを考えるとストレスが和らぎます。
不規則な生活
睡眠時間が不足していると体内のバランスが崩れ、うつ病を発症しやすくなります。
近年、SNSやYouTubeなどを見て夜ふかしする高校生も多くなりました。
高校生に必要な睡眠時間は8時間前後といわれてます。
うつ病になる原因はストレスだけではないので、生活リズムを整え睡眠時間をしっかり取るよう日頃から気をつけることが大切です。
通信制高校のメリット、デメリットについて詳しく知りたい方は是非 「通信制高校に通う5つのメリットデメリット!対策も合わせてご紹介!」を参考にしてみてください!
うつ病になっても高校を卒業した方がいい理由
高校に通えず留年が確定してしまうと、「退学」を選択する人も少なくありません。
しかし、その選択は正解なのでしょうか?
留年になってしまっても、高校を卒業した方がいい理由を解説します。
中卒は働ける仕事が限られてしまう
中卒者を正社員で雇用する企業は少なく、安定した仕事に就くことがむずかしいのが現状です。
非正規雇用の求人ばかりで、なかなか正社員にはなれないでしょう。
仮に社員になれたとしても、人手不足が深刻化しているブラック企業かもしれません。
そうなるとうつ病がさらに悪化して、働き続けるのが困難になってしまいます。
また高卒や大卒と比べると給料が低かったり、待遇が悪かったりすることもしばしばあります。
ホワイト企業で働きたい場合は、最低でも高校を卒業することが大切です。
大学に進学できない
高校を卒業していないと、大学を受験できません。
最終学歴が「中卒」では、大学の受験資格を満たしていないからです。
高卒認定試験に合格して大学進学を目指す方法もありますが、自主学習は自己管理ができないと達成できない可能性があります。
学歴によって取得できない資格がある
中卒で資格を取得しキャリアアップを目指そうと思っても、受験できない可能性があります。
資格の難易度が高い場合は、高校や大学卒業レベルの学力が必要になるからです。
受験資格に高卒を設定している資格は多くあります。
例えば人気の高い公務員試験もその1つで、「高卒程度」「短大・専門卒程度」「大卒程度」と区分されていることが多いです。
将来のキャリアや生活のことを考えると、最低でも高校は卒業したほうがいいでしょう。
うつ病を悪化させないための5つのポイント
うつ病が悪化すると、学校に通い続けるのは困難です。
ここでは、高校を中退しないためのポイントを5つお伝えしていきます。
無理して学校に行かない
学校に行くのがしんどい方は、心と体を休めることを優先しましょう。
今のあなたは、心身ともに疲れ切っている状態です。
これまで無理して頑張ってきたから、うつ病を発症したといっても過言ではありません。
一定期間休むと、症状が改善して学校に行けるようになるケースもあります。
学校を休むと、「留年しないかな」「周りに置いていかれそう」と不安になるかもしれません。
しかし、無理して学校に通い続けることで、うつ病が悪化してしまう可能性もあります。
結果的に長期間休むことになってしまい、留年してしまうので注意しましょう。
不登校でも勉強は続ける
高校を卒業するためにも、勉強は続けた方がいいです。
卒業を目指せるだけでなく、周りに置いていかれる不安もなくなります。
外出ができない方は、オンラインの塾を利用したり、家庭教師に頼ったりしてもいいですね。
信頼できる大人に相談する
悩みや不安は誰かに相談することで心が軽くなり、うつ病の悪化を防げます。
親以外でも、学校や習いごとの先生、あなたが信頼している大人に相談しましょう。
具体的なアドバイスがほしい方は、スクールカウンセラーに相談することをおすすめします。
専門知識があるので、うつ病を悪化させないようにサポートしてくれます。
自分の気持ちを最優先にする
うつ病になる人は真面目すぎたり、自分を犠牲にして他人を優先したりする人が多いといわれています。
周囲によく思われようとすることを一旦やめて、自分主導で生活してください。
つらいときは周りに助けを求めてもいいし、たまには「NO」と断ることも大事です。
「自分を優先するのは自分勝手なことではない」と自覚してください。
今の学校以外の選択肢を検討する
うつ病を悪化させたくないために、通信制高校を検討することもひとつの方法です。
無理して今の学校に通い続けるのはやめましょう。
通信制高校に通うと、以下のようなメリットを得られます。
一人ひとりの状況に合わせて、授業内容やスピードを調整してくれるところが通信制高校の魅力です。
大学進学にも対応しているので、大学受験に特化した指導を受けることもできます。
また通信制高校には、あなたと同じように、うつ病や発達障がいなどで悩んでいる生徒が集まっています。
お互いの状況を理解しやすいので、プレッシャーやストレスも軽減できて楽になれるでしょう。
うつ病になっても大丈夫!通信制高校なら不登校でも卒業できる
今回は、高校生のうつ病について解説しました。
うつ病になると毎日の登校が負担になり、学校に通えなくなる生徒も多いです。
学校に行けない罪悪感から、うつ病が悪化してしまうケースも少なくありません。
通信制高校であれば自宅で学習を続けられ、うつ病を治しながら高校卒業を目指せます。
学校に通えなくて悩んでいる方は、ぜひ通信制高校への転入を検討してみてください。
他にはどんな通信制高校があるのか気になる方は必見! 「偏差値60以上の難関大学を目指せる通信制高校一覧!通信制高校の大学進学は不利?有利?」を参考にしてみてください!