web関係の資格の難易度は?難易度ごとにweb資格を紹介します! 更新時間 2023.11.11
「Webに関する資格を取得したい」「Web業界に進むためのスキルを身につけたい」と考え、資格取得を検討している方も多いでしょう。
Web関連のスキルを身に付けることで、Web制作会社やデザイン会社、マーケティング会社などでの就職や転職の機会が広がります。
また、フリーランスとして独立することも可能です。
今回は、Web関連の仕事に就きたい方に向けて、おすすめの資格を難易度とともに紹介します。
Web初心者や未経験者でも取得できるものから、上級者向けのものまでを徹底解説していますので、ぜひ最後までお付き合いください。
web関係の資格を取得するメリットとは?
まずは、資格取得するにあたって、そのメリットについて考えていきたいと思います。
未経験者は業務内容をイメージしやすい
Web関係の資格を取得する主なメリットの一つは、未経験者でも業務内容をイメージしやすくなることです。
資格取得により、Web業界の基礎知識や技術に触れ、業務の全体像を理解することができます。
これは新たなキャリアを検討する際に、業界への理解を深める重要なステップとなります。
webに関するスキルを証明できる
Web関係の資格を取得すると、自身のWebに関するスキルを証明できる点が大きなメリットです。
資格は実力や知識を示す手段として認識され、企業やクライアントは資格を持つ個人を信頼しやすくなります。
スキルや能力を客観的にアピールするためにも、資格取得は有益です。
フリーランスなら案件獲得に有利
特にフリーランスとして活動する場合、Web関係の資格を持っていることは案件獲得に有利です。
クライアントは信頼性があり、高いスキルを持つフリーランスを求める傾向があります。
資格はその信頼性を裏付け、競争の激しいフリーランス市場で差別化を図る要素になります。
マーケティングの資格も紹介しており 「マーケティングの資格で役に立つのは?分野ごとにおすすめをご紹介!」こちらからご覧いただけます。
【入門レベル】web関係のおすすめ資格
まずは、Webに関する知識や経験がない方に向けて、第一歩となる資格を紹介します。
ウェブデザイン技能検定3級
ウェブデザイン技能検定は、Web制作に必要な知識やスキルを問う試験です。
国家検定でもあり、厚生労働省によって指定された「特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会」によって実施されています。
試験科目は、インターネット概論や知的財産権などに関する法務、ウェブデザイン技術、ウェブビジュアルデザインなどを学びます。
資格を取得することで、WEBアクセシビリティに関する知識とスキルを証明することが可能です。
3級の合格率は60〜70%と高めで、独学でも合格できます。
Webデザイナー検定ベーシック
Webデザイナー検定は、コンセプトから運用までWeb制作の知識の習得を評価する検定です。
Webの準備段階であるコンセプトメイキングから、Webページのデザインやテスト運用・評価まで、さまざまな知識が問われます。
資格レベルは、エキスパーとベーシックの2グレードあり、受験資格はありません。
「ベーシック」は、主にWebサイトの企画・作成・デザインについての基礎知識が問われる内容です。
また、Webページを制作する際にそれらの知識をどのように活用できるかという点も見られます。
難易度はさほど高くはないといわれており、初学者の方でも基本的な知識を身につけることで合格に近づくでしょう。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、W3Cの国際基準に準拠したホームページ制作スキルを問う試験です。
HTML・CSSに関する基本的な知識や簡単なWebページ作成能力から、フォーム・オブジェクトの配置といった応用的なWebサイトデザイン能力まで、Web業界で必須となる技能を測定しています。
Webクリエイター能力認定試験はスタンダードとエキスパートの2種類があり、どちらも合格難易度はさほど高くはありません。
受験資格もなく、誰でも受験可能です。
スタンダードでは既存のWebサイトにおいてHTMLやXHTML・CSSの状態を維持しつつ、適切に編集できるスキルが問われます。
一方、エキスパートではユーザーの利便性を考慮したWebサイトが制作可能かつ、新規サイトの制作、レスポンシブ対応、スクリプトを用いた動きのあるWebサイト制作ができるスキルが問われます。
いずれも、出題形式は実技問題のみです。
【初級レベル】web関係のおすすめ資格
次に、初級レベルの資格について紹介したいと思います。
ここまでは、勉強時間も100時間程度で、独学でも取得が可能なレベルです。
ITパスポート
ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を持っていることを証明する国家試験の情報処理技術者試験です。
セキュリティやネットワーク、データベースなどのITに関する基礎知識をはじめ、経営戦略、財務、法務、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなど、学習を通じて幅広い「総合的なIT力」を身につけることができます。
年間の受験者数は20万人を超えており、仕事で直接webやITに携わらない方からも注目を集めている試験です。
試験の合格率は50%前後で、過去問を解いて自分の実力を試してみるのがおすすめです。
Illustrator®クリエイター能力認定試験
「Illustrator(R)クリエイター能力認定試験」は、「株式会社サーティファイ」の主催する民間資格です。
Adobe Illustrator(R)は、ベクターイメージを作成・編集するソフトで、試験ではグラフィックコンテンツを作成する能力を求められます。
実際にソフトを操作する実技試験がメインのため、実践的なスキルを確認できることが特徴です。
ベクターイメージは画像解像度によらず高品位な表示を得ることができ、直線や曲線、円などの図形を組み合わせて描画します。
グラフィックデザイナー、WEBデザイナーを目指す方にとって、登竜門とも呼べる必須スキルです。
Photoshop®クリエイター能力試験
「Photoshop(R)クリエイター能力認定試験」は、サーティファイの主催する民間資格であり、画像編集ソフトの標準として普及しているPhotoshop (R)の活用能力を測定する試験です。
問題の指示に従い、グラフィックコンテンツを作成する実技形式の試験となっています。
実際の制作フローに準拠した内容が出題されるので、自身の現実的なスキルを測定できることが特徴です。
試験レベルは、「スタンダード」と「エキスパート」の2段階が用意されています。
「スタンダード」では基礎的な操作能力全般が問われ、「エキスパート」ではより幅広いスキルが要求されるほか、知識問題も出題されます。
レベル別の合格率は公開されていませんが、全体で7割程度と高く、取得は難しくありません。
「Illustrator®クリエイター能力試験」と合わせて、Webデザインにおいて必須となるアプリケーションの基礎的な操作方法を学べる重要な資格です。
ITパスポートで就職できるか気になる方は 「ITパスポートの資格は就職に役立つ?基本情報と面接でのアピールの仕方も解説」から詳しく見ることができます。参考にしてみてください。
【中級レベル】web関係のおすすめ資格
Webデザイナー検定エキスパート
Webデザイナー検定エキスパートは、Webサイトの企画や制作、運用に関する専門的な理解が問われる試験です。
同時に、その理解を実際のWebデザインに活かす能力も求められるため、ベーシックに比べて難易度が高くなります。
Webデザインについての実務経験があれば、求められる知識や応用力を持っていることもあるため、経験を活かして試験に臨めるでしょう。
試験の合格率は35〜55%を推移しており、合格率は低めです。
エキスパート用の参考書も協会から販売されていますので、これまでの経験と参考書を活用して学習を進めましょう。
アドビ認定エキスパート(ACE)
アドビ認定エキスパート(ACE)は、アドビソフトウェアの主な製品アプリケーションごとに、機能に関する知識・操作技量をはかる、アドビシステムズ認定の世界共通資格です。
アドビ認定資格には「アドビ認定エキスパート(ACE)」と、その上位資格の「アドビ認定プロフェッショナル(ACP)」の2種類があります。
なお、先に紹介した「Photoshop®クリエイター能力試験」や「Illustrator®クリエイター能力認定試験」よりも、難易度は高めです。
ウェブデザイン技能検定1級
ウェブデザイン技能検定は、Web制作に必要な知識やスキルを問う試験です。
国家検定でもあり、厚生労働省によって指定された「特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会」によって実施されています。
1級がもっとも高い等級で、合格率は10〜20%と難易度は高めです。
試験科目では、インターネット概論や知的財産権などに関する法務、ウェブデザイン技術、ウェブビジュアルデザインなどを学びます。
資格を取得することで、WEBアクセシビリティに関する知識とスキルを証明できます。
【上級レベル】web関係のおすすめ資格
次に、実務経験者を対象とした上級レベルをご紹介します。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2
HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1とHTML5プロフェッショナル認定試験レベル2の2種類のレベルに分けて提供されている試験です。
試験では、HTMLやCSSの知識に加え、JavaScriptやAPIについても出題されます。
Webコンテンツ・アプリケーション制作など、主にフロントエンド領域の知識を問われる試験です。
レベル1では、Webの基礎知識やレスポンシブWebデザインなどが出題範囲で、1〜2ヶ月ほどの学習で合格できると言われています。
一方、レベル2になるとJavaScriptを用いたプログラミングとコンテンツ実装の内容など出題範囲が増え、一気に難易度が高くなります。
応用情報処理技術者試験
応用情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験です。
出題範囲はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3つの分野に分かれており、合格率は20%前後と低めです。
応用情報技術者試験は、業務経験が5~6年程度ある中堅のプログラマーやシステムエンジニアを対象としており、独学での合格は難しいでしょう。
初学者であれば500時間以上の勉強時間が必要と言われているため、専門スクールなどを利用した効果的な学習が必要です。
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、Rubyに関する技術的な知識とスキルを認定するための資格試験です。
Rubyはオブジェクト指向のスクリプト言語で、Webアプリケーションやスマートフォンアプリなど様々な分野で利用されているプログラミング言語です。
Ruby技術者認定試験には「Silver」と「Gold」の2つのレベルの試験があり、Silverは基本レベル、Goldは高度な知識を持つエンジニアを対象とした試験です。
Rubyエンジニアが活躍できる職場は、システム開発やアプリケーション開発をしている企業などがあげられます。
【難関レベル】web関係のおすすめ資格
最後に、実務経験者でも容易には取得できない、難関レベルと呼ばれる資格を紹介します。
ウェブ解析士
「ウェブ解析士」は、Webマーケティングにおいて必須とされるノウハウを網羅的に学ぶことができる資格制度です。
ウェブ解析士には3つの段階があり、「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の順でステップアップが可能です。
上位の「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」に関しては、指定された講座を受講する必要があります。
ユーザーのウェブ行動を示す基本的な指標を読み解くことから、現状の分析に基づいた目標の設定、更なる施策後の効果測定やフィードバックまで、マーケティングのPDCAを適正化していくための広範な知識が身に付きます。
統計検定
マーケティングのKPIを設計・管理する際には、「数字を正しく読み取る」能力が不可欠です。
データを客観的に理解するためには、特に「統計学」の知識が役立ちます。
「一般財団法人 統計質保証推進協会」が実施する「統計検定」は、データの読み取りを適切な判断に結びつけ、課題を解決する実践的な能力を評価する試験です。
統計学の知識を持つことで、「データをどう読み取るか」だけでなく、「どのデータに着目すれば有効な材料が得られるか」といった視点も鋭くなり、効果測定の精度や効率の向上が期待されます。
ITストラテジスト試験
「ITストラテジスト試験」は、「IPA(独立行政法人情報処理推進機構)」によって主催される国家試験です。
情報処理技術者としてのスキルを評価する試験で、Webマーケティングの戦略をITのシステムを通して具現化するスキルが問われます。
プログラミングやシステム構築に関する知識も必要とされ、高い専門性が求められる試験です。
技術職の経験があり、経営やマーケティングの戦略策定に関わる業務へのステップアップを考えている方にとって適した資格と言えるでしょう。
合格率は約15%であり、Webマーケティング関連の資格の中でもかなり難易度が高いとされています。
マーケティングの勉強方法について 「マーケティングの勉強のやり方は?社会人向けの勉強法を徹底紹介」で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
独学が難しい資格は専門講座がおすすめ
資格取得に向けて勉強を始めようと思っても、「勉強の仕方が分からない」「資格の種類が多すぎて選べない」と悩む方もいるでしょう。
また、1度試験に失敗してしまうと、自分には向いていないのかもと落ち込んでしまう人もいます。
そんな方には、専門スクールや通信講座を利用して、サポートを受けながら勉強を進めましょう。
ここでは、資格取得におすすめの3つの専門講座を紹介していきます。
デジハリ・オンラインスクール
デジハリ・オンラインスクールは、リアルタイムで講師とコミュニケーションできるライブ授業が特徴のオンラインスクールです。
「続けやすさ」をとことん追求したカリキュラムを設計しており、高いモチベーションを保ちながら受講修了へ導く工夫がされています。
就職や転職、仕事で役立つ講座が豊富で、未経験者でも安心してチャレンジできるサポート内容です。
Webデザインや3DCG、Webマーケティングやプログラミングなど、自分の目的に合った講座をピンポイントに受講できます。
無料や数千円の講座から、数十万円するコースが用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは全国に校舎を展開している大手スクールで、行政書士や心理カウンセラー、医療事務など様々な講座を開講している人気のスクールです。
学習スタイルは、時間と場所を選ばない「オンラインスタイル」、通学して直接学べる「通学クラス担任スタイル」、2つのスタイルを選べる「ブレンドスタイル」の3種類から選択できます。
数ある講座の中でも、特に人気なのが、Webデザイン講座です。
ヒューマンアカデミーのWebデザイン講座は、未経験者をターゲットにしたもので、Webデザインの基礎知識からUI設計やJavaScriptのプログラミング、動画制作まで広く学べます。
Webデザイン講座の受講生・修了生の就職率は90.9%と高い実績を誇るのも特徴の1つ。
受講前カウンセリングから就職・転職支援まで、専任スタッフによるきめ細やかなサポートを受けながら、未経験からでも安心して受講できます。
SHElikes
「SHElikes」は、Webデザイン・ライターなどPCを利用して働ける仕事に必要なスキルを学べる女性限定のキャリアスクールです。
女性限定ということ以外にも、定額制で全てのコースを受けられるという特徴もあります。
一つのスキルだけでなく複数のスキルを学ぶと、それぞれを思い通りに組み合わせることができるでしょう。
自分のやりたいこと、できることを大きく広げたい方にとっては、理想的な学びの場です。
入会時にはまだ専門的な知識やスキルを持っていなくても、「SHElikes」であれば短期間で基礎を固めて実力をつけられます。
自分の力でやりたい仕事ができるように実践的な学習ができますし、紹介される仕事に応募することで自信もつくでしょう。
レッスンはオンライン上で行われ、住んでいる地域を問わずに学べることが魅力です。
資格の難易度を理解した上で、自分にあったWeb資格を取得しよう!
様々なWeb関連資格が存在し、それぞれの試験には異なる難易度があります。
PhotoshopやIllustratorのスキルを評価するAdobe認定試験から、Webデザインの基礎から応用まで幅広いスキルを問うWebクリエイター能力認定試験まで、自分の目指す分野や経験に合わせて選択しましょう。
また、ヒューマンアカデミーやSHElikesなどのスクールを活用すれば、未経験者からでも始められるプログラミングやデザインなどの分野でスキルを磨くことができます。
どの資格や学びのスタイルを選ぶにせよ、自身のキャリアや目標に合った資格を取得することで、Web業界でのステップアップが期待できます。
資格取得は自分を高め、仕事やキャリアに新たな可能性を広げる一石となるでしょう。
資格取得を通じて、自分のスキルや実力を向上させ、Webデザインや開発のプロフェッショナルとしてのキャリアを築き上げましょう。