webデザイナーとは何をしている人?webデザイナーの仕事内容や年収について徹底解説! 更新時間 2023.10.12
「クリエイティブな仕事をして自分らしく働きたい」
「Webデザインに興味があるけど私もデザイナーになれる?」
このような疑問を抱え、webデザイナーへの1歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
Webデザイナーは、Webサイトの見やすさや使い勝手の良さを、デザインによって実現するのが仕事です。
この記事では、Webデザイナーの仕事内容や働き方について紹介しています。
未経験からwebデザイナーになるためのステップも解説していますので、Web業界に興味がある方にとって有益な内容です。
未知の可能性を開拓し、自分らしいクリエイティブなキャリアを構築する手助けとなるでしょう。
webデザイナーとは?
webデザイナーは、インターネット上に設けたWebサイトの企画・デザイン・制作を担当する専門家です。
制作されたWebサイトは、広報や広告宣伝、マーケティング、商品販売など、さまざまな目的で利用されています。
webデザイナーは、まずクライアントの要望を把握し、サイトの目的を明確にすることから始まります。
閲覧者の動向を考慮して、制作するサイトのコンセプトを決定し、開発スケジュールや運営体制なども検討します。
次に、具体的な画面デザインやレイアウト、提供する機能などの詳細な内容を決定。
各ページに掲載するコメントや画像を作成し、htmlやCSSなどのプログラム言語を使用してサイトを制作します。
検索や掲示板などの機能を組み込むため、他のプログラムも連携させることがあります。
webデザイナーはカメラマンやコピーライター、プログラマーなど、他の職種と協力してサイトを作り上げることもあります。
webデザイナーの役割は多岐にわたり、クリエイティブなデザインと技術的なスキルの両方が求められる職業です。
マーケティングの資格も紹介しており 「マーケティングの資格で役に立つのは?分野ごとにおすすめをご紹介!」こちらからご覧いただけます。
webデザイナーの仕事内容とは?
Webデザイナーは、Webサイトの企画・デザイン・制作に従事する専門家です。
本章では、Webデザイナーの具体的な仕事内容について、打ち合わせから納品までを順を追って解説します。
①ヒアリング・分析
まずはクライアントの要望をヒアリングし、Webサイトの目的を明確にすることから始めます。
閲覧者の動向や競合サイトの分析を通じて、プロジェクトに必要な情報を収集します。
②コンセプト設計
得られた情報を基に、サイトのコンセプトを設計します。
どのような雰囲気や機能性を持たせるかを考え、プロジェクトの方向性を確定させます。
③ワイヤーフレーム作成
コンセプトが固まったら、ワイヤーフレームを作成します。
これはサイトの基本的なレイアウトや構造を示す図で、デザインの骨組みとなります。
④デザイン制作
ワイヤーフレームを元に、具体的なデザインを制作します。
カラースキーム、フォント、画像の選定などを行い、ユーザーエクスペリエンスを考慮した魅力的なデザインを構築します。
⑤コーディング
デザインが完成したら、htmlやCSSなどのプログラム言語を使用してサイトをコーディングします。
機能や動作を実現するために、必要に応じてJavaScriptなども活用します。
企業によっては、「コーダー」と呼ばれる専任者がコーディング作業を行うケースもありますが、小規模な企業の場合はwebデザイナーがコーダーを兼ねることが多いようです。
⑥最終チェック
完成したサイトに最終チェックを行います。
クロスブラウザテストやユーザビリティテストを通じて、不具合や改善点を洗い出し、クオリティを確保します。
webデザイナーの年収
Webデザイナーの平均年収は、求人・転職サイト「doda」の調査によれば357万円です。
ただし、この数字は会社員に限ったものではなく、「Webデザイナー」という職種全体の平均年収になります。
フリーランスやアルバイトも含まれており、働き方によって年収は大きく異なるので注意しましょう。
会社員として働く場合は、ボーナスや残業代が加算されることが一般的です。
一方で、フリーランスとして独立している場合は、制作に必要なソフトやその他の経費を自己負担するため、手取りが異なります。
また、フリーランスであれば自分で自由に価格を設定できるため、依頼が多いデザイナーは高収入を稼げるでしょう。
このように、余裕のある生活を送るためには、仕事単価を引き上げるか、キャリアアップを図らなくてはいけません。
Webデザイナーとしてのスキル向上や新しい技術の習得は、将来的な収入向上につながるでしょう。
自分の将来のビジョンを見据えつつ、今から積極的なキャリアプランを考えていくことが重要です。
ITパスポートで就職できるか気になる方は 「ITパスポートの資格は就職に役立つ?基本情報と面接でのアピールの仕方も解説」から詳しく見ることができます。参考にしてみてください。
webデザイナーの働き方とは
Webデザイナーにはさまざまな働き方があり、それによって仕事の性質や収入、生活スタイルが異なります。
どんな働き方があるのか、探っていきましょう。
1. インハウスでの働き方
インハウスのWebデザイナーは、特定の企業や組織に雇われて働きます。
会社のウェブサイトやプロジェクトに専念し、チームと協力してデザインの方針を統一します。
安定した給与や社会保険の制度があり、仕事は一貫性を持っているのが特徴です。
2. 制作会社での働き方
制作会社で働くWebデザイナーは、クライアントの依頼に応じてプロジェクトを進めのが基本です。
さまざまなクライアントやプロジェクトに携わり、多様な経験を積むことができます。
一方で、短期間の案件が多いため、スケジュール管理が重要になります。
3. フリーランスとしての働き方
フリーランスのWebデザイナーは独立してプロジェクトに参加し、クライアントと直接契約を結びます。
自分のスケジュールを自由に設定でき、クリエイティブな自己表現が可能です。
しかし一方で、収入の不安定性や独自でビジネスを運営するスキルが求められます。
webデザイナーの需要と将来性
Webデザイナーの職業は、急速に発展しているデジタル社会においてますます重要性を増しています。
以下は、この職種の需要と将来性に関するいくつかのポイントです。
オンライン活動が増え仕事が増加中
近年、オンラインでの活動が急増しており、企業や団体はウェブサイトやアプリを通じて情報発信やビジネス展開を行っています。
このため、Webデザイナーへの需要も増加しており、新しいウェブプロジェクトが絶え間なく発生しているのが現状です。
ユーザーエクスペリエンス(UX)がキーポイント
ユーザーエクスペリエンスとは、製品やサービスの利用によって得られる「ユーザー体験」を指します。
近年では、この「UX」が重視されるようになり、「いくら機能が優れていても体験が良くなければ売れない」という時代になりました。
製品やサービスの成功には、ユーザーが心地よい体験を得ることが不可欠です。
そんな中、ユーザーエクスペリエンスの向上が、企業やサービス提供者にとって不可欠となっています。
Webデザイナーはユーザビリティを重視したデザインを提供し、使いやすく魅力的なウェブ体験を構築することで、需要に応えていくことが重要です。
最新のテクノロジーに対応できるスキル
テクノロジーの進化は速いペースで続いており、Webデザイナーは最新のツールや技術に迅速に適応する必要があります。
モバイルデバイス、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)などの新たな領域に対応できるスキルが求められ、これらに対応できるデザイナーはますます重宝されています。
マーケティングの勉強方法について 「マーケティングの勉強のやり方は?社会人向けの勉強法を徹底紹介」で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
未経験からwebデザイナーになるためのステップ
Webデザイナーへの転身を目指す未経験者に向けて、キャリアをスタートするためのステップを紹介していきます。
STEP1. webデザインのスキル向上と資格取得
最初に必要なのは、基本的なwebデザインスキルの習得です。
HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語やデザインツールの使用方法を学び、関連する資格(例: Webデザイン検定)を取得することで、基礎的なスキルを身につけることができます。
STEP2. ポートフォリオの作成
スキルを向上させたら、自身のポートフォリオを作成しましょう。
実際のプロジェクトや練習で作成したデザインの実例をまとめ、ポートフォリオを通じて自分のスキルやスタイルを雇用主にアピールします。
STEP3. 未経験可の求人探し
未経験者向けの求人を探し、インターンシップや新卒採用などの機会を活用して経験を積みましょう。
仕事を通して実践的なスキルを磨くことが重要です。
STEP4. 働き方や役割の選択
webデザイナーにはさまざまな働き方や役割があります。
自分の興味や特長に合った分野や職場を選び、将来的なキャリアプランを考えながらステップを進めていきましょう。
webデザイナーを目指す方におすすめの資格
Webデザイナーになるためには、特定の資格を取得することが役立ちます。
以下は、その中でも特に注目されるいくつかの資格です。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、WEBデザイン分野での技能を証明する国内唯一の国家資格です。
信頼性の高い資格であり、履歴書に取得を記載することで、就転職活動の際にアピールポイントになるでしょう。
ウェブデザイン技能検定試験に合格すると、ホームページや名刺にロゴマークを載せることができます。
ロゴを載せることで、一定の能力があることを相手に認識してもらうことができ、webデザイナーとしての信頼性も高まるでしょう。
アドビ認定プロフェッショナル試験
Adobeはデザインツールのリーディングカンパニーであり、デザインに興味がある方にとっては必須のデザインツールと言えます。
アドビ認定プロフェッショナルとは、アドビソフトウェア製品に関する専門知識やスキルを証明する国際認定資格です。
デザインスキルや動画編集スキルなどを客観的に証明できるため、キャリアアップやキャリアチェンジを考えはじめたときに有効です。
また、国際資格という位置付けなので、海外でも活かせます。
試験の種類は、Photoshop・Illustrator・Premiere Proの3つで、難易度は入門者レベルとなっています。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、「サーティファイWeb利用・技術認定委員会」が実施する資格で、Webデザインや開発に関する基礎的な知識やスキルを測るものです。
HTMLやCSS、デザインツールの利用に関する技術を重視し、実践的なスキル向上が期待されています。
この資格はスタンダードとエキスパートの2つに分かれており、HTMLの作成やCSSの読込と作成などが出題範囲です。
どちらの試験も実技問題が設けられていて、限られた時間の中でWebページを作成する能力が問われます。
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格は、HTML5技術に関する専門的なスキルを証明する資格です。
HTML5は現代のウェブデザインにおいて基本的であり、この資格を取得することで、最新のWeb技術に対する深い理解と高度なスキルがアピールできます。
試験で問われるのは、HTML5、CSS3、JavaScriptなど、文書構造や装飾を扱うマークアップに関する知識や技術力です。
レベル1とレベル2の2段階で、レベル2がより難関な試験となっています。
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定は、Webデザイン全般にわたるスキルを測定する資格です。
デザインの基本から、HTMLやCSSを用いた実践的なスキルまで広範囲にわたり、実務に即した知識を持つWebデザイナーとしての資質を証明できます。
Webデザイナー検定の合格率は、エキスパートが40%前後、ベーシックが70%前後です。
すでに実務や趣味で実践している方であれば、エキスパートの難易度もさらに下がるでしょう。
Webデザイナーはもちろんのこと、Web業界で働かれている方であれば、ぜひ取得しておきたい資格といえます。